イベント

瀬戸内ギャラリー第3回企画展「国讃(くにほ)めと屍(しかばね)」

  • 美術

趣 旨
第3回企画展は「国讃めと屍」と題して、「海と鎮魂」をテーマとした「民俗と芸術」のコラボレーション企画です。常設展示されている漁撈用具などの民俗資料と、2人の現代美術作家の創作をひと続きの空間でご覧いただくことにより、当資料館の新たな魅力を創造・発信します。
また、本展は地域で活動するアーティストの支援を行っている民間団体瀬戸内アートコレクティブとの共催で実施します。
 
展示内容
展覧会名「国讃めと屍」は、飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂が瀬戸内海に浮かぶ島、現在は埋め立てられて陸続きとなっている沙弥島(香川県坂出市)を訪れた際、岸の岩場に倒れた亡骸を見て詠んだ歌の反歌「沖つ波来よる荒磯を 敷きたへの枕とまきて 寝せる君かも」から、2人の現代美術作家が瀬戸内の「海と鎮魂」をテーマに着想したものです。
いまだ新型コロナウイルス感染症終息の目途が立たないなど、厳しい世情の続く昨今、人麻呂がかつて死を見つめた情景を表題に展開される2人の「現代表現の今」に是非ご期待下さい。
 
展示作品数及び作家・主な作品
・展示作品数 12点
・作家と主な作品 
藏本秀彦 絵画「TRUSTシリーズ」(東日本大震災直後に描き上げた作品群)から
「TRUST11-11」[油彩]、「TRUST12-06」[油彩]など
水谷 一 インスタレーション「自問に自答する事は本当に可能なのか(仮)」[ミクスメディア]
 
観 覧 料 無料

〇作家略歴
・藏本秀彦 (くらもと ひでひこ)  1965年生
高松で教鞭を取り、次世代の教育に携わりながら精力的に創作・発表活動を継続してきたアーティスト。学生時代より和歌山版画ビエンナーレ、西武版画大賞展、ブダペスト国際展など、版画領域で独自な手法が注目される。「CROSSPOINT」 (香川県立ミュージアム)、「高松市美術館コレクション+木村忠太とこぼれる光の中で」(高松市美術館)などに出品。
・水谷 一   (みずたに はじめ)   1976年生
瀬戸内国際芸術祭や粟島芸術家村アーティスト・イン・レジデンスへ参加。国内外の様々な土地に赴き、多様な文化の表れを見つめ活動を行ってきたアーティスト。2003年高速道路を思わせる鳥瞰的風景画でキリンアートアワード(奨励賞)、2013年「瀬戸内国際芸術祭」参加、2019年文化庁新進芸術家海外研修制度によりベルリンに一年間滞在。
 
〇瀬戸内アートコレクティブ
・代表者 片倉 恒 (かたくら ひさし) 1982年生
・団体の主な活動歴
2019年12月 香川県立高松工芸高校との共催で現代アートに関連する映画上映会を実施。
2020年8月  香川県三豊市粟島で、アーティスト3名によるホテルへの常設型アート作品の制作企
        画を実施。
2020年9月  公益財団法人かがわ産業支援財団の地域課題解決型助成事業として採択。
2021年4月 『キジバトの巣』高松工芸高等学校美術科教員作品展を、高松市文化芸術活動助成事業として実施。


開催日 2021年09月18日 (土) ~ 2021年12月19日 (日)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日(ただし月曜日が休日の場合、その翌日)
開催場所 瀬戸内海歴史民俗資料館 第1展示室2階 瀬戸内ギャラリー
料金 無料
主催者 瀬戸内海歴史民俗資料館(香川県立ミュージアム分館)・瀬戸内アートコレクティブ
TEL 087-881-4707

瀬戸内海歴史民俗資料館

住所 〒761-8001
香川県高松市亀水町1412-2 五色台山上