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墨景礼讃　～山水に遊ぶ～

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旅先で出会った自然や景色に感動を覚え、その姿や美しさの一かけらなりとも再現したいと思ったことはないでしょうか。現代は画像や情報に満ち溢れていますが、訪れたことがないまだ見ぬ土地に対する憧れは、未だに私たちの心の奥底にあるのではないでしょうか。
江戸時代には中国からの影響で、世俗にまみれず風流を愛し書画を愛して日々を過ごす文人という存在が、当時の知識人たちの憧れでした。同じく書画を愛する友人たちと交歓し、中国への憧憬を共有しながら、時には画中の山水に思いを馳せていたのかもしれません。
今回は、江戸時代に活躍した文人たちの山水画をとりあげ、彼らが生きた時代において自然描写、つまり「山水を表現する」ことについて考えたいと思います。共有された中国に対する憧れにより、日本の風景をテーマにしながらも、中国の名勝のイメージや自らの心象風景を重ねた重層的な表現の山水画が描かれました。また、西洋や中国から新しい描法、新しい画材がもたらされると身近な自然に対する関心から、自分の目に映る日本の山水の姿をとらえようという動きもありました。さらに、旅をしながら風景に親しみ、その体験を表現した書画も現われました。
本展では讃岐出身の長町竹石、細川林谷らの活躍を中心に、当時にみられた多様な山水表現を、讃岐内外の文人たちの交流や文化の最先端であった江戸、上方の状況も含めて紹介していきたいと思います。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/bunka/rekishi/bokkeiraisan.html

関連イベント

記念講演会「浦上玉堂と讃岐の文人」

日時：令和2年2月2日（日曜日）　午後1時30分から3時
場所：サンクリスタル高松3階　視聴覚ホール
講師：岡山県立美術館館長　守安收 氏
定員：200名
事前申込不要　参加費無料　直接会場にお越しください。

中国茶のワークショップ「美味しい中国茶の淹れ方」

文人たちの中国憧憬にちなみ、中国茶の淹れ方を学び、味わっていただきます。

日時：令和2年3月8日（日曜日）（1回目）13：30～ （2回目）14：30～　（所要時間：各回30分程度）
場所：サンクリスタル高松3階　第二集会室
講師：ショワシノワ店主　山本梨沙氏
定員：各回先着10名/事前予約必要（歴史資料館087-861-4520まで）
参加費：500円/当日支払

ミュージアム・トーク

学芸員・当館サポーターが展覧会の見どころを解説します。
展覧会会期中の第2・4日曜日10時30分より、4階企画展示室にて開催。直接展示室にお越しください。（入館料が必要です）

開催日 2020年01月25日 (土) ～ 2020年03月15日 (日)
前期展示1月25日から2月16日　後期展示2月18日から3月15日
開館時間：午前9時から午後5時（入館は午後4時30分まで）
休館日：月曜日
ただし、2月24日（月曜日・祝日）は開館、翌2月25日（火曜日）は休館
開催場所 高松市歴史資料館　企画展示室（サンクリスタル高松4階）
料金 大人200円　大学生150円　高校生以下は無料
20人以上の団体は2割引
65歳以上　長寿手帳等年齢を確認できるものの提示で免除
身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳所持者は、手帳提示で免除
高松市キャンパスメンバーズ制度に加盟する大学の学生は、学生証提示で免除
主催者 高松市歴史資料館
TEL 087-861-4520
MAIL trekishi@giga.ocn.ne.jp

高松市歴史資料館　企画展示室（サンクリスタル高松4階）

住所 〒760-0014
香川県高松市昭和町1-2-20