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滝宮の念仏踊り 奉納

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『滝宮の念仏踊り』は、その起源を滝宮天満宮の祭神、菅原道真公に由来しています。
 仁和4年(888)、讃岐は大早魃に見舞われました。春から全く雨がなく、作物は言うに及ばす、池や川までもが枯れ果てました。国司であった菅原道真はこの惨状を見て、身命を捧げ、城山神社において降雨を祈願すること七日七晩、農民たちも牛頭天王社(現・滝宮神社)に集まり、今や遅しと降雨を待ちました。かくして、満願の日讃岐一円で三日三晩に渡り雨が降り続きました。農民たちは我を忘れて踊り狂ったといわれ、神への感謝と道真の徳を称えました。
 その後、903年2月に菅原道真公が大宰府(福岡県)で亡くなったことを知った讃岐の人々は同年7月滝宮牛頭天王社で鉦や太鼓を打ちうちならして菅原道真公に感謝をこめるとともに、五穀豊穣を祈って、また雨が降らないときは雨乞い踊として、滝宮牛頭天王社と滝宮天満宮へ奉納するようになり滝宮踊として踊るようになったと伝えられています。
 後に、300年余りを経た建永年間(1206~1207)、讃岐に流されてきた法然上人が、踊りを見て、振り付けを新しくし、「念仏を唱えながら踊りなさい」と教えられたものが、『滝宮の念仏踊』として伝承されています。
 慶安元年(1648)に、初代高松藩藩主松平頼重が、この踊りの由来の調査を行いました。その結果、極めて由緒あるものと認められ、踊り場に建てる制札を下付し、そのうえ毎年米70石を寄進されました。このことは、いかにこの踊りが尊重され、保護されていたかを物語っています。昭和52年には、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 現在、8月25日の常例踊りでは、11組ある踊り組のうち3組ずつが交代で、五穀豊穣と道真への感謝を祈念する踊りを奉納しています。また、5年毎に11組全てが出場する総踊りも行っています。踊りの役は、下知、子踊、大傘、長刀、大太刀、願成就、中鉦、貝、笛、鼓、外鉦、警固などです。踊りの当日は、奴組を先頭に入庭から行われ、境外に勢ぞろいした踊り組が粛々と入場します。社前で長刀による悪魔祓いをした後、踊りが始まります。下知がホラ貝、鉦、太鼓、笛のはやしにあわせて日月を描いた大団扇をひらめかしながら周りに居並ぶ警固の「ナムアミドーヤ」と節をつけ唱える音頭に合わせて踊ります。周囲のはやしのテンポが速くなっていくにつれて、踊りは最高潮を迎えます。
 
 ぜひ、ご来場いただき、綾川町の誇る伝統芸能を体感してください。

 また、下記URLより綾川町役場HPに掲載中のチラシがダウンロードできます。興味のある方はぜひご利用ください。
 

開催日 2019年08月25日 (日)
今年は、「北村組」「千疋組」「萱原組」の3組が踊ります。
奴は、「西分奴組」です。

午前8時00分~ 滝宮神社
午後1時20分~ 滝宮天満宮

※雨天時開催場所
 午前:綾川町立滝宮小学校体育館
 午後:綾川町綾南農村環境改善センター
開催場所 滝宮神社(香川県綾歌郡綾川町滝宮1347)
滝宮天満宮(香川県綾歌郡綾川町滝宮1314)
料金 入場料無料
主催者 滝宮念仏踊保存会
TEL 087-876-1180
MAIL kyoiku@town.ayagawa.lg.jp

開催場所

住所 〒761-2305
香川県綾歌郡綾川町滝宮1347